目の前のタスクに追われてる
上司の思い付きの作業に
結果が結びつかない
仕事をしていれば、このような現象はあるあるではないでしょうか?
そんな日々、目の前のタスクをこなすだけの毎日を送るビジネスマンに必読の一冊をご紹介します。
ビジネスや学問、日常生活でも活用できる問題解決の本、イシューからはじめよをご存じでしょうか?
著者の安宅和人さんが述べる「イシュー」の重要性と、それに基づいた問題解決の思考法は、目まぐるしい情報過多の現代社会で価値を見極め、効率よく成果を出すためにとても役立ちます。
この記事では、『イシューからはじめよ』の内容を掘り下げつつ、読んで得られる学びと実際に活用できるポイントを紹介します。
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なぜ「イシューからはじめる」ことが重要なのか?
まず、「イシュー」という言葉ですが、「本質的に解決すべき問い」と定義しています。
一般的に私たちが仕事で取り組む際、何が重要であるかを見極めず、表面的な作業に没頭してしまうことが多々あります。
しかしこの本では、ただタスクをこなすのではなく、
そもそもこの問題を解くことに意味があるのか?
この問題に時間を費やす価値があるのか?
という根本的な視点を重視しています。
「イシュー」こそが価値ある解決すべき問題の核であり、これに焦点を当てることで、成果を最大化することができるという事です。
イシュー=本質的に解決すべき問い
「イシュー」を見つけるための視点とは?
『イシューからはじめよ』では、効果的な問題解決のためには、最初の「イシュー」選定が非常に重要であることが繰り返し強調されています。
実際に仕事やプロジェクトで成果を上げるためには、「解決すべき課題」そのものが重要であるかを見極めなければなりません。
イシューの見つけ方について次の3つの条件を挙げています。
- 本質的に重要な問題であること – 解決する価値のある問題か?
- 答えがある程度想定できること – 仮説が立てられ、検証できる余地があるか?
- 解決すれば大きな影響があること – 解決後に実行可能であり、大きな成果が見込めるか?
単なる疑問や問いではなく、『解決すれば大きな成果が期待できる問題』であるかどうかが重要なのです。
言い換えれば、イシューはその後の成果や影響力を大きく左右するため、慎重かつ戦略的に選ぶ必要があります。
解決すれば大きな成果が期待できれば、それがイシュー
効果的な「仮説思考」とは?
イシューが見つかった後は、その解決に向けたアプローチが必要です。
ここで著者が提唱しているのが『仮説思考』です。
仮説思考とは『目的を定め、仮説を立て、検証する』という一連のプロセスです。
このアプローチを取ることで、結果に至るまでのプロセスを効率化し、無駄な作業を省くことができます。
例えば、データ分析の際に、すべてのデータを手当たり次第に調べるのではなく、仮説を持って重要なデータを絞り込むことで時間と労力を節約することが可能です。
こうした仮説思考は、効率的な問題解決を進める上で極めて重要なスキルです。
また仮説が必ずしも正しいとは限らないことを理解し、柔軟に軌道修正を行う試行錯誤の大切さも説かれています。
イシューを見つけたら、仮説思考でアプローチする
具体的なアクションに結びつける「アウトプット思考」
問題解決において、どれだけ優れた分析や仮説を立てても、それが具体的な成果やアクションに結びつかないと意味がありません。
この本では、『アウトプット思考』を取り入れることが強調されています。
アウトプット思考とは、『成果物を意識した考え方』であり、『具体的に何を得るためにどのように行動するか』を考えることです。
実際にビジネスの場では、議論や分析が終わった後、「結局何を実行するのか」「どう成果に結びつけるのか」が重要になります。
アウトプットに直結する思考のプロセスとして、最終的に具体的なアクションプランに落とし込まなければ意味がありません。
アウトプット思考でアクションプランを決める
まとめ
- 解決すれば大きな成果が期待できるか判断する
- 仮説思考で解決方法を探す
- アウトプット思考でアクションプランを決める
いかがだったでしょうか。
『イシューからはじめよ』を読んで得られる最大の学びは、日々の業務において「何を解決すべき問題とするか」を冷静に見極める目を持つことの重要性です。
そして、仮説思考を活用しながら効率的に問題解決を進め、成果に結びつける力が養われます。
最後に、『イシューからはじめよ』は、単なるビジネス書にとどまらず、問題解決の本質に迫る一冊です。
忙しい日々の中で、本質を見失いがちな方、仕事の成果がなかなか出ないと感じている方にとって、この本は新たな視点を提供してくれるでしょう。
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