ビジネス書の中でも『マネジメント』という言葉は、どこか近寄りがたい雰囲気があります。
管理、評価、数字、責任…。
聞いただけで肩がこわばる人も多いんじゃないでしょうか。

でも、この本を読み終わって最初に思ったのは、

あ、マネジメントってこんなに優しい話だったんだ

ということでした。

今回紹介する本はサクッとわかる ビジネス教養 マネジメントです。

マネジメントを“偉い人の仕事”としてではなく、仕事に関わるすべての人のための考え方として描いています。

では、章ごとに見ていきましょう。

オススメ書籍

サクッとわかるビジネス教養
マネジメント

マネジメントに苦手意識がある人

人を見る立場になって戸惑ってる人

役職はなくても現場を回している人

8

総合

10

明瞭性

8

革新性

8

応用性

オススメ対象者
  • マネジメントに苦手意識がある人
  • 人を見る立場になって戸惑っている人
  • 役職はなくても現場を回している人

マネジメントって、そもそも何?

この章では、いきなり核心を突いてきます。

マネジメントとは
仕事の成果を最大化するために、仕事に関わるあらゆるものを整えること

ここで大事なのは、
『管理すること』でも
『人をコントロールすること』でもない、という点。

✔ 人
✔ 時間
✔ 環境
✔ 仕組み
✔ 情報
✔ モチベーション

こうした要素を、“いい感じ”に整えていくことがマネジメントだと語られます。

なんだか、部屋の片付けに近い感覚ですよね。
散らかっているから集中できない。
だから配置を変える。
それだけで成果が出やすくなる。

マネジメントは、こうした小さな調整の積み重ねだと言うことです。

成果は「人」から生まれる

この章は、人に関する話が中心です。
特に印象的なのは、『人は合理的に動かない』という前提に立っているところ。

やる気が出ない日もある。
不安で動けない時もある。
気分でパフォーマンスが変わることもある。

でもそれはダメなんじゃなくて、人間として自然なことだと、この本は言います。

だからマネジメントでは、

・指示を増やす
・ルールを厳しくする

よりも先に、

・安心できるか
・納得できているか
・無理をしていないか

を見よう、という視点が出てきます。

このあたり『人を動かす』ではなく『人が動きやすくなる環境をつくるという考え方が一貫しています。

チームは「仕組み」で回す

ここで話題はチームへ。

よくあるのが、『優秀な人に仕事が集中する』問題。
この本では、それを個人の問題ではなく、仕組みの問題として捉えます。

✔ 役割が曖昧
✔ 情報が共有されていない
✔ 判断基準が属人化している

こうした状態だと、どれだけ頑張ってもチームは回らない。

だからマネジメントでは、

・誰が何を判断するのか
・どこまで任せるのか
・どこで確認するのか

見える形にすることが重要になります。

目標と成果の考え方

この章では、目標設定について語られます。
印象的なのは、高すぎる目標は、人を止めることがあるという指摘。

やる気を出すための目標が、逆にプレッシャーになってしまう。
そんな経験、ありますよね。

この本では、

・達成できるイメージが持てるか
・途中経過を確認できるか
・失敗しても立て直せるか

といった視点で、目標を『生きたもの』として扱います。

目標は掲げるものじゃなくて、進むための道しるべ
この考え方が、すごく現実的です。

マネジメントは「特別な人」のものじゃない

最後の章では、マネジメントを役職から切り離します。

上司じゃなくても、リーダーじゃなくても、自分の仕事を整えることはマネジメント。

・自分の集中できる時間を守る
・無理な予定を入れない
・助けを求める

これも立派なマネジメントです。
できる人がやる仕事ではなく、誰でも少しずつやっていくものだと言うことです。

まとめ

この本を通して感じるのは、マネジメントは冷たい管理技術ではなく、人と仕事を大切にするための知恵だということです。

難しい理論は最小限。
その代わりに、現場で本当に困る所に目を向けています。

忙しい毎日の中で、ちょっと立ち止まって

今、何を整えたら楽になるだろう?

と考えたくなる。

そんな余白をくれる、静かに効いてくる一冊です。

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しいたけお
『自由気ままに』書籍紹介、仕事術など投稿してます。 最近は育児ネタも投稿してます。