【書籍紹介】サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント
ビジネス書の中でも『マネジメント』という言葉は、どこか近寄りがたい雰囲気があります。
管理、評価、数字、責任…。
聞いただけで肩がこわばる人も多いんじゃないでしょうか。
でも、この本を読み終わって最初に思ったのは、
あ、マネジメントってこんなに優しい話だったんだ
ということでした。
今回紹介する本はサクッとわかる ビジネス教養 マネジメントです。
マネジメントを“偉い人の仕事”としてではなく、仕事に関わるすべての人のための考え方として描いています。
では、章ごとに見ていきましょう。
オススメ書籍
- マネジメントに苦手意識がある人
- 人を見る立場になって戸惑っている人
- 役職はなくても現場を回している人
マネジメントって、そもそも何?
この章では、いきなり核心を突いてきます。
マネジメントとは
『仕事の成果を最大化するために、仕事に関わるあらゆるものを整えること』
ここで大事なのは、
『管理すること』でも
『人をコントロールすること』でもない、という点。
✔ 人
✔ 時間
✔ 環境
✔ 仕組み
✔ 情報
✔ モチベーション
こうした要素を、“いい感じ”に整えていくことがマネジメントだと語られます。
なんだか、部屋の片付けに近い感覚ですよね。
散らかっているから集中できない。
だから配置を変える。
それだけで成果が出やすくなる。
マネジメントは、こうした小さな調整の積み重ねだと言うことです。
成果は「人」から生まれる
この章は、人に関する話が中心です。
特に印象的なのは、『人は合理的に動かない』という前提に立っているところ。
やる気が出ない日もある。
不安で動けない時もある。
気分でパフォーマンスが変わることもある。
でもそれはダメなんじゃなくて、人間として自然なことだと、この本は言います。
だからマネジメントでは、
・指示を増やす
・ルールを厳しくする
よりも先に、
・安心できるか
・納得できているか
・無理をしていないか
を見よう、という視点が出てきます。
このあたり『人を動かす』ではなく『人が動きやすくなる環境をつくる』という考え方が一貫しています。
チームは「仕組み」で回す
ここで話題はチームへ。
よくあるのが、『優秀な人に仕事が集中する』問題。
この本では、それを個人の問題ではなく、仕組みの問題として捉えます。
✔ 役割が曖昧
✔ 情報が共有されていない
✔ 判断基準が属人化している
こうした状態だと、どれだけ頑張ってもチームは回らない。
だからマネジメントでは、
・誰が何を判断するのか
・どこまで任せるのか
・どこで確認するのか
を見える形にすることが重要になります。
目標と成果の考え方
この章では、目標設定について語られます。
印象的なのは、高すぎる目標は、人を止めることがあるという指摘。
やる気を出すための目標が、逆にプレッシャーになってしまう。
そんな経験、ありますよね。
この本では、
・達成できるイメージが持てるか
・途中経過を確認できるか
・失敗しても立て直せるか
といった視点で、目標を『生きたもの』として扱います。
目標は掲げるものじゃなくて、進むための道しるべ。
この考え方が、すごく現実的です。
マネジメントは「特別な人」のものじゃない
最後の章では、マネジメントを役職から切り離します。
上司じゃなくても、リーダーじゃなくても、自分の仕事を整えることはマネジメント。
・自分の集中できる時間を守る
・無理な予定を入れない
・助けを求める
これも立派なマネジメントです。
できる人がやる仕事ではなく、誰でも少しずつやっていくものだと言うことです。
まとめ
この本を通して感じるのは、マネジメントは冷たい管理技術ではなく、人と仕事を大切にするための知恵だということです。
難しい理論は最小限。
その代わりに、現場で本当に困る所に目を向けています。
忙しい毎日の中で、ちょっと立ち止まって
今、何を整えたら楽になるだろう?
と考えたくなる。
そんな余白をくれる、静かに効いてくる一冊です。



